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【唐人町商店街】マンション建設計画の説明会かと思ったら、工事着手のお知らせ!?

福岡市には、マンション建設に関わる住民と建設業者との紛争を予防し調整を図るための条例があり、業者は住民の求めに応じて建設計画の説明会を行うよう努める必要があります。
唐人町商店街(右地図)の中に建設が予定されている11階建てのマンションについて、住民や商店が4か月前から説明会を求めていましたが、ようやく9月28日、説明会が開催されました。

説明会ではなく「工事着手のお知らせ」!?
しかし、説明会に参加してみると、その中身は「工事着手のお知らせ」であり、建設計画に関する住民の疑問や不安を解消するものには全くなっておらず、決まった計画を住民に押し付けるものになっていました。

地域の住民・商店からは次々に不安の声が…
住民・商店からは「朝6時から材料搬入や残土搬出等を行うというが、商店街は付近の児童生徒が通学路として使っている。商店街東側をダンプが行きかうことになり、安全がおびやかされる」「工事によって商店街へ来る買い物客の出入りが減ってしまう。ただでさえコロナ禍と物価高で疲弊しているのに、追い打ちになる」などの声が上がっています。
地図を見てもわかるように、建設予定地は三方をマンションや住宅・商店に囲まれ、下見に来た業者が「ここ、どうやって工事するんですかね」と住民に聞いてくるような場所です。また、工事をするには商店街の中を通らざるを得ませんが、商店街は10時~22時まで車両進入禁止です。どうやって建設工事を進めるつもりなのでしょうか。
9月28日の説明会では建設計画図が配られました。そこには、とんでもない計画が…

歩道・商店街を通ってコンクリートを流し込む
右の図をご覧ください(クリックして拡大)。

9月28日の説明会で業者が配布した資料の図です。これによると、マンション建設にともなうコンクリート打設(建物の基礎をつくる作業)は、黒門川通りに生コン車を駐車し、歩道と商店街に管を設置して、コンクリートを流す計画になっています。
このような計画では、通学する児童・生徒や、ふくふくプラザを利用する身障者のみなさんの通行の妨げになりかねません。また、お客さんが商店街に来にくくなり、ただでさえコロナと物価高で大変な商店に追い打ちをかけることになってしまいます。

毎日50回近く、工事用車両が通る

左の図をご覧ください。

これは、4㌧の搬入車両が入ることを示した作業計画図ですが、この規模の車両が商店街の中を、毎日50回近く(6台×4往復/日)、しかも朝6時から通る計画になっています。これでは、通学する小中学生、高校生の歩行と安全を脅かし、また、早朝から開店準備をしている商店の邪魔をすることになってしまいます。

 

9月28日、唐人町の暮らしと安全を守る会が発足され、「唐人町で安全・安心な暮らしをしたい」という真っ当な思いを守るために署名運動がスタートしました。ご協力よろしくお願いいたします。

 

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